Low G, or not Low G: that is the question:

タイトルのハムレットはチト大げさですが、Low GかHigh Gかを悩んでいる人がいるかもしれないので、書かせていただきました。

私の今の結論は、月並みですが「曲やスタイルに合ったほうを選べば良い」です。

ウクレレはもともとHigh Gです。いわゆるウクレレっぽい音というのは High G チューニングですね。

Low Gは誰が最初なのかはわかりません。Ohta-sanと聞いたような気もします。確かにOhta-sanはLow Gの名演奏をたくさん残しました。日本での知名度はいま一つなGrammy Awardで有名なDaniel Ho氏もLow Gですね。

ギターやベースは高い音から低い音の順に並んでいるので、私がウクレレを始めたころはHigh Gには違和感がありました。さらに、「ウクレレソロと言えばLow Gでしょ」という感じが私にあって、ウクレレを始めて2年くらいは「まずは Low Gにしてみましょう」って感じで、所有したウクレレはとにかくLow Gにしてみましたし、他の方には「やっぱLow Gですよ」と勧めていました。

しかし、あるとき「私のウクレレはウクレレっぽくない!!、他のウクレレはどうしてあんなにウクレレっぽいいい音がするんだろう」と感じるようになり、自分のウクレレの弦を変えたりしてみましたが、結局は「ウクレレの音と言えばHigh G」ということでした。

なので、いまはウクレレ一本でソロを弾きたいというときにはLow G、ストロークで軽やかにしたいときはHigh Gと使い分けています。

さらに、昨年ワークショップでDAICHIさんや鈴木智貴さんの演奏を真近で触れましたが、彼らはHigh Gでソロを演奏しており、キラキラしたウクレレの音とソロ弾きを両立させています。やはり4弦の使い方に特徴があって4弦はウラ拍に持ってきてリズムを持たせたり、メロディを4弦に持ってきてサムアップで弾いたりしています。High Gでもソロは華麗にできるとわかりましたが、私はまだその域には達していません。

だからと言ってHigh G一本でいいんじゃないという気にはまだまだ慣れず、ソロでのLow Gの厚みのある音も捨てがたいし、Low Gでストロークをすると、ウクレレっぽくは無いのですが、低域の5度の和音などではポップス・ロックに適しているのではないかと思います。

ですので、「どちらが絶対」ということはなく、各自の音色の好みによって選ぶというのが最適な選択肢だと思います。