ウクレレ生音ライブ

3月21日の祭日に、500人程度のホールでのウクレレライブへ行ってきました。と言えば普通なんですが、なんとこのライブは Unplugged、つまりアンプを使わないのです。ウクレレは音量の小さい楽器であることと、最近のピックアップの進化によって、最近はほとんどのウクレレライブがアンプを通した音です。アンプを通すと音量が増すだけでなく、エフェクターによる音作りが可能になるという利点があります。一方、ウクレレ本来の木がもつ軽やかな響きがライブでは聞けなくなっています。これもどちらがベストという選択ではなく、どちらもあっていいと思います。

演奏したのは3人。中学生のKAIくんと、新納さん、Kyasさんです。

トップはKAIくん。チューニングするから話していてくださいとか、ほほえましいいっぽうで、その演奏はすばらしいものでした。決して簡単なアレンジではない演奏のなか、とにかくミストーンがない。これでさまざまなテクニックを身に着けたらすばらしいプレイヤーになりそうです。

続いて新納さん。新納さんだけスーツ(笑)で、人柄ですね。テクニック指向ではないですが、一つ一つの音のツブを気にするような、そういうしっとりした演奏でした。オリジナル曲がなんだか鈴木智樹さんのオリジナルっぽく聞こえたのは、やはり師弟関係だからですかね(笑)。

最後はKYASさん。テクニック満載の圧倒的なパフォーマンスでした。アンプのときよりもダイナミックレンジを広く弾いているとのことで、そういう細かいコントロールもさすがです。Unpluggedで聞く「情熱大陸」はすばらしい。さいごのひだまりはじーんときたけど。

アンコールでは3人で演奏してくれました。丸の内サディスティックはかっこよかった。なんとKAIくんの選曲ということなんですが、歌詞は知っているのかな ???

音響のいいホールとはいえ、この広さこの距離でウクレレの音がしっかり聞こえるということに、改めて気づかされました。私も屋外や弾き語りじゃなければアンプを選択しない手もあると考えさせられました。