ウクレレの音色

先日、久しぶりにオータさんの録音を聴いたことと、初めてseilenのウクレレに触ったことで、またウクレレの音色について考えてしまいました。

ウクレレの音色は、一般的には癒しの音といわれています。癒しの音とは、聞いていると余計な力が抜けてリラックスした状態になる。下手な私が弾いていても、そう言ってくれる人もいるので、きっとそういう効果があるのだろう。

オータさんの音色はその王道です。テンションの低いソプラノウクレレで、コロコロと弾きながら、指の腹で払うリズムが作り出す音色は、癒しのウクレレの代表ではないかと思います。

一方で、Seilenのウクレレに触る機会がありました。Seilenは 高橋さんというルシアーが一人で作っているウクレレ。日本のプレイヤーに多く愛用され、プレイヤーの高橋さんへの信頼はとても厚いです。そんなSeilenのソプラノロングを弾いてみたところ、その音色は独特のものでした。あえて言葉で言えばキラキラした音とロングトーン。カマカのようなピンとした音ではなく、もう少し細い。もちろん弦がORCASの細い弦であったことも理由とは思いますが。そしてかなりのロングトーン。ハワイ製のように減衰が早いウクレレのつもりでストラミングすると、感じが違います。Seilenの基本的な特性として、多くの音を含んだ音色を持っているため、プレイヤーの好みの音を演奏で作り出すことができるのではないか・・・なんて思うのは考えすぎでしょうか。

注>楽器には個体差があるので、メーカの楽器すべてが上記の感想に当てはまるとは限りませんので。

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