Kmise Concert Ukulele

これからウクレレを始めたいなと思っている方から、「どんなウクレレを買えばいいんですか」と聞かれることが良くあります。

私の最初の1本は、Ana’oleのTenor Ukulele。購入時約$800(90,000円)。まったくウクレレを弾いたことが無かったですが、高いものを買えば弾けるようになるまでやめないだろうと思って高いものを買いました。

どんなウクレレを買うのかは、本人の思い入れの強さによるかと思いますが、「お勧めなら何でもいい」という方が多く、勧めるほうも責任があるので悩んでしまいます。

お勧めのウクレレも、私自身の考え方によってそのときそのときで変わってきているのですが、最も最近紹介したのがこちらです。

http://www.kmise.com/goods-18721.html

Kmise Concert Ukulele Tiger Flame Okoume 23 inch Classical Guitar Head 18 Frets Aquila String G-C-E-A Bone Nut & Saddle

単品のWeb価格は$28(3,100円)で、AmazonでKmise Classical Ukulele Kitとして6,000円で売っています。ソフトケース、チューナー等をパッケージしたスターターキットで販売しています。Amazonでスターターキットとして5,000円~15,000円くらいで売っているものは、ほとんどがこのような中華ウクレレで、安いと思いきや元値はもっと安いですし、ブランドの実態がよくわからないのが現状。そんな中でもKmiseは米国向けのWeb siteもあるし、比較的実体があるメーカー。なお、購入時はタイムセール 20% OFFで、4,800円!!。

ちなみに、上記のKmiseのサイトに行くと、約40種類のconcert ukulele(23インチ)が売っていて、どれも$23~$34で売ってます。基本的には木材の種類での価格差になっていますね。価格は Solid Mahogany>Solid Okoume>Solid Spruce>Mahogany, Zebrawoodの順です。ちなみにピックアップ付きは$12アップ。米国への輸送費が$12ぐらいと書いてあるので、4,800円でスターターキット購入なら割安感ありですね。

さて、初心者の方に紹介した Kmise Okoumeのコンサートモデルの主なスペックは

Body,Side,Top : Solid Okoume

Fret board :Rosewood

Head : Slotted head

Peg : Gear Peg Chrome finished

Fret boardには、星やくじらを形どったマークが用いられ、サウンドホール周辺とバインディング部にはストライププリントが付いてます。弦は、なんとAquilla弦。

こんな豪華なスペックで4,800円とは、すごいですね。ただ、トラディショナルのウクレレっぽさを求める方には、この白っぽいボディとコンテンポラリーな仕様が敬遠されるかもしれないですね。

私がSolid Okoumeのモデルを選んだのは、消去法から。初心者とは言え、やはり生音が響く楽器を選んであげたいという気持ちがあり、Laminatedのモデルは却下。以前、某メーカーのLaminated Koaモデルを所有したことがあるのですが、生音が全然響かなかったので、それ以来Laminatedは選ばないようにしてます。Solidでは、Mahogany、OkoumeとSpruceの選択。Spruceは、以前某メーカーのSpruceを所有していたとき、音量が大きいことと音色とのバランスの悪さを感じていたので、Spruceは除外。残るはMahoganyとOkoumeですが、今回は価格を優先したのでOkoumeになりました。

さて、商品ですが、フレットのバリが取れていなかった点を除けば、使えるレベルでした。音色は、Koaのような乾いた音と、Mahoganyのしっとりした音の中間くらい。Solidらしく生音も響いて前に出てくれます。残響も適度にあり、親指での和音、人差し指のストロークとも不快なバランスにならずに聞こえました。Aquilla弦が寄与する部分が大きいような気もしますが、逆にいうと弦の性格を出してくれるニュートラルな楽器と言えるかもしれません。ちょっと褒めすぎですね。。。とにかく、新品の時点では4,800円に対して高いコスパを感じます。ただし、耐久性~半年でブリッジがはがれた~とか、1年使ったら音程が合わなくなった~なんてことがあるかもしれない価格であることは確かです。

 

注) 楽器は同一型式の製品であっても、使用している木材の部位や加工精度・仕上げなどの個体要因や、温湿度などの環境要因で印象が変わることがあります。また、音色は個人による感じ方なので、響くとか、バランスとかの尺度は個人差があります。

ウクレレww

次の記事

ハワイの3大”K”