Acoustic Plus
前回の記事では、ヤマハのTransAcousticの原理を話しました。EnyaのNova U EQはTransAcousticと同じなのか違うのか、気になるところです。そこで少し調べてみました。
前回説明したように、TransAcousticは、ヤマハの日本登録商標なので、Enya musicが勝手にTransAcousticと名乗ることは日本ではできません。
Nova U EQは、米国では Nova U Acoustic Plusという名称で販売していました。米国の商標サイトで調べたところ、Acoustic PlusはEnya musicの登録商標でした。日本でもEQよりAcoustic Plusにすればわかりやすいのに・・・と思っていますが、何か事情があるのでしょう。
で、AcousticPlusとはどんなものなのかと調べると
https://www.enya-music.com/pages/enya-acoustic-plus
に、説明がありました。
しかし、いまいち具体性に欠ける説明でしたので、いろいろ探すとEnya X4というギターのikebe gakkiの説明に、「さらにオンボードスピーカー型プリアンプによる、アンプに繋げる事無くモジュレーション系のエフェクトを掛けられる最新の【DoubleS4 TransAcoustic】 ピックアップ搭載。ボタン一つで自宅をライブハウスにする事が出来ます。」
と、ありましたので、ウクレレ内に基板があって、その基板にスピーカーがついているということになります。
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ag/ag02/ag022986/700027
それって、Zo-3の焼き直しか・・・? と疑問を持ってさらに調べると・・・さらにありました。
https://zhuanlan.zhihu.com/p/36616704
です。
こちらでは、徳博声学有限公司 製の Same Frequency Trans guitar preamplifier “Double”が載っているようです。どうやら、”Double”というのは会社名ではなく、ピックアップのブランド名のようです。
Enya Nova U EQには、同社製のDouble S4という型のプリアンプが搭載され、下記のようにボディに黒い丸状の「加振器」を貼り付けているようです。したがって、「ギターの箱の中にスピーカーがある」のではなく振動するアクチュエーターがボディに張り付いていて、それがボディを振動させてエフェクト音がボディから出てくるようです。
上記URLより
つまり、Nova U EQの方式は、ヤマハのTransAcousticのように、ボディを加振器で振動させるものでした。(めでたしめでたし)
この、徳博声学有限公司 製のプリアンプ搭載ギターは、かなり広く出回っているようです。特に中華ギター。ようやく、Acoustic PlusのウクレレとTransAcousticのギターは似たようなものであることがわかり、安心すると同時に、ウクレレの加振器がそのうちビビったりしないよなぁという日本製でない不安感が襲ってきました。